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- 伝統のその先に・・・NEXT ONE
主に、こちらのサイトでは工務店様、設計様、デザイナー様向けのサイトでございます。
どうぞご愛顧のほどよろしくお願い致します。
さて、弊社左菊を紹介頂くときに「伝統的な施工をされる方です」といわれることが多々ありますが、
本人(私)はまったくそのような自覚はありません。
例えば、漆喰漆喰磨き、大津磨き、聚楽壁といった伝統工法はとても好きではありますが、
それを経験して得たものをどうやって現代に展開するか?というのが重要だと感じております。
未来をデザインする際に、伝統工法というものはものすごく重要でデザインを展開するうえでの基礎になると思っております。
私の中での伝統工法とはそのような位置づけであります。
テクノロジーの発展で私達を取り巻く生活の価値観が大きくパラダイムシフトしているこの頃。
"家"にしろ"暮らす"にしろ"建築"にしろ多岐にわたってその意味が大きく変わってきています。
単純な作業は私達"ヒト"がやることではなくなってくる。
そうなると、衣・食・住と同じくらい、「ものをつくる」という行為が貴重になる気がします。
本来のものづくりは「豊かになる」ためであって、産業の為のものづくりではなかったと私は思います。
時代が一回りして、相手を喜ばす・もてなす・相手を思いやる・気が利くデザインという
本来の姿にもどるのではないか?そのように感じています。
左官というカテゴリーはいたってシンプルに"手"を使うものづくりです。
左官は私たちの生命活動の根本に深く根差していると思うと同時に、この時代を切り開くのは左官というテクノロジーだと思っております。
日本に根強く伝承されてきたこの技術が、花開くのはこれからです。
伝統とは、次(NEXT ONE)を作ることだと。未来をデザインすることだと。
未来をデザインするときに、変幻自在で楽しく、豊かな表現が出来る左官というテクノロジーを是非ご利用いただければと切に思います。
どうぞよろしくお願い致します。
有限会社 左菊 代表取締役親方 鈴木 一史